外壁塗装の塗料はどれを選べばいいの?耐用年数や価格帯を比較!
こんにちは!BIKOUの広報担当Fです。
今回は外壁や屋根の塗り替えを検討されている方へ、一般的な塗料ごとの耐用年数、価格帯別にご紹介していきます。
外壁の種類や、どれだけ長持ちさせたいかによって選ぶ塗料が変わってきます。塗料ごとのメリット・デメリットなどがイメージできる記事となっておりますので、ぜひ最後まで読んで、ぴったりの塗料を見つけてくださいね。
耐用年数 | 価格帯(㎡あたり) | 人気度 | |
アクリル塗料 | 5〜7年程度 | 1,000円〜 | ★ |
ウレタン塗料 | 7〜10年程度 | 1,800円〜 | ★★ |
シリコン塗料 | 10〜13年程度 | 2,500円〜 | ★★★★ |
ラジカル制御型塗料 | 12〜15年程度 | 3,000円〜 | ★★★★★ |
ナノテクノロジー塗料 | 12〜15年程度 | 2,500円〜 | ★★★ |
アクリル100% / ピュアアクリル塗料 | 13〜15年程度 | 3,800円〜 | ★★★ |
フッ素塗料 | 15〜20年程度 | 3,500円〜 | ★★★★ |
無機系ハイブリット塗料 | 20年〜 | 4,000円〜 | ★★★ |
ポリウレア塗料 | 30年〜 | 5,500円〜 | ★★★★★ |
アクリル塗料
人気度 :★
耐用年数:5〜7年程度
価格帯 :1,000円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):180,000円〜
アクリル塗料は、耐用年数が他の塗料より劣るためほとんど使用されなくなりました。
メリットは発色がよいこと、低価格を生かして頻繁に塗り替えたい。という方にはおすすめです。
【メリット】
・発色がよい
・低価格
【デメリット】
・耐用年数が低い
ウレタン塗料
人気度 :★★
耐用年数:7〜10年程度
価格帯 :1,800円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):324,000円〜
ウレタン塗料は、木から金属まで塗る場所を選ばず、密着性に優れています。また、非常に伸びが良く、独特の光沢が出ることも魅力のひとつです。塗膜に弾力性があるためひび割れしにくく、この点ではシリコンやフッ素塗料にも勝ります。
デメリットとしては、外壁や屋根に使用するにはやや耐久性に劣り、紫外線による変退色が起きやすく、汚れがつきやすいところです。
住宅では雨樋などの付帯部分に使用されることが多いです。
耐久性のあるシリコン塗料との価格差があまりないので、積極的に選択されなくなりました。
【メリット】
・密着性に優れ、塗る素材を選ばない
・塗料の伸びがよい
・光沢、艶がある
・塗膜に弾力がありひび割れしにくい
【デメリット】
・変色、退色しやすい
・汚れがつきやすい
シリコン塗料
人気度 :★★★★
耐用年数:10〜13年程度
価格帯 :2,500円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):450,000円〜
近年、最もスタンダードな支持を得てきましたが、さらに耐用年数が高いハイブリット型塗料が登場したため人気に陰りが出ました。
価格と耐久性のバランスがよく、コストパフォーマンスのよい塗料といえます。どのメーカーでも売れ筋商品だったため多くの商品が存在し、選択肢が多いです。光沢・艶のある仕上がりが特徴で、塗装した外壁にホコリなどの汚れがついても降雨が洗い流してくれます。汚れにくいので、長期的なメンテナンスコストも抑えることができます。
デメリットとしては、塗膜に伸縮性がなく、地盤の揺れや寒暖差に伴い外壁にひびが入った際に塗膜も一緒にひび割れが起きやすい点です。湿度や水分で伸収縮する素材への塗装や振動が多い立地での使用には向いていません。
シリコン塗料自体の価格の幅は様々ですが、性能は値段に相当します。
【メリット】
・光沢、艶がある
・汚れがつきにくい
・商品の選択肢が多い
【デメリット】
・塗膜に伸縮性がない
ラジカル制御型塗料
人気度 :★★★★★
耐用年数:12〜15年程度
価格帯 :3,000円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):540,000円〜
ラジカル制御型塗料は、2015年以降に登場した塗料。「ラジカル」「ハルス」「ハイブリッド」など、メーカーによって様々な商品名で呼ばれています。「ラジカル」とは、紫外線や水が塗料に触れることで発生する劣化因子のことを言います。それらの発生を可能な限り抑え、塗膜の劣化を長期間防ぐ塗料です。
防汚性、防藻性・防カビ性に優れ、耐候性が高いのが特徴です。
光沢があり汚れが付着しにくく、艶消しにすることも可能ですが、塗膜の寿命を伸ばすには艶ありがおすすめです。低汚染性に優れているので、シリコン塗料と同様に汚れを降雨が洗い流してくれます。高性能なのに価格も安く、非常にコストパフォーマンスが高い塗料です。(高ランクのシリコン塗料と同レベルの価格帯です。) 紫外線や雨に強く、耐久性が高いため劣化のスピードも遅く、チョーキングが起きにくいです。
塗料の主成分である酸化チタンが白色なので、必然的に濃い色が選べないというデメリットがあります。
【メリット】
・汚れにくい
・防藻・防カビ
・紫外線に強い(退色・劣化しにくい)
・汚れにくい
・光沢、艶がある
・艶あり・なしが選択できる
【デメリット】
・新しい塗料のため実績が少ない
・濃い色が選べない
ナノテクノロジー塗料
人気度 :★★★
耐用年数:12〜15年程度
価格帯 :2,500円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):450,000円〜
石油由来の原料を大幅にカットしたエコロジーな21世紀型塗料です。
フッ素由来の低汚染、長寿命に、ナノテクノロジーを組み合わせることでさらにパワーアップしています。親水性による低汚染機能を備えており、降雨で汚れを流してくれます。
艶がなくマットな仕上がりで、艶ありは存在しません。カラーは彩度が低いものしかなく、色選びが限られます。
【メリット】
・汚れにくい
・耐用年数が長い
【デメリット】
・艶ありが選べない
・カラーバリエーションに限りがある
アクリル100% / ピュアアクリル塗料
人気度 :★★★
耐用年数:13〜15年程度
価格帯 :3,800円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):684,000円〜
前にご紹介したアクリル塗料から完全に不純物を取り除いたピュアアクリルの塗料です。フッ素塗料とほぼ同等の耐用年数と低汚染を実現することができます。
最大の特徴は弾性に優れていることです。クラックの追従性が高いので、塗替え後に外壁にヒビが入っても目立ちにくく、雨水の侵入も防ぐことが可能です。ひび割れしやすいモルタルなどの外壁に向いています。
【メリット】
・汚れにくい
・耐用年数が長い
・塗膜に弾性がある
【デメリット】
・費用が高い
フッ素塗料
人気度 :★★★★
耐用年数:15〜20年程度
価格帯 :3,500円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):630,000円〜
高い耐久性と耐候性があり、頻繁に塗り替えができないビルやマンションなどに使用されています。スカイツリーにも採用されており、その実績はお墨付きです。
フッ素樹脂は紫外線で破壊されにくいので、色褪せや劣化の進行を抑え、長期にわたり建物を守ってくれます。塗膜の表面に高い親水性があり低汚染性に優れているため、空気中のゴミや排気ガスの汚れが付着しても降雨が汚れを流してくれます。さらに耐薬品性もあるため、酸性雨にも強いです。防藻性、坊カビ性にも優れ、日光が当たらないジメジメした壁でも、藻やカビの発生を抑える効果があります。耐摩耗性が高いので、長期間光沢を保つことが可能です。その光沢は20年で10%しか減少しないとも言われています。
デメリットとしては艶なしが選べないこと、塗膜がやや硬いためにひび割れが起きやすい建物には不向きなことです。
【メリット】
・紫外線に強い(退色、劣化しにくい)
・汚れにくい
・酸性雨に強い
・防藻・防カビ
・光沢がある
【デメリット】
・艶なしが選べない
・塗膜が硬い(ひび割れしやすい)
無機系ハイブリット塗料
人気度 :★★★
耐用年数:20年〜
価格帯 :4,000円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):720,000円〜
耐用年数が20年、もしくはそれ以上とも言われている高耐久の塗料です。
無機物の配合比率が高ければ耐久性が増しますが、柔軟性は有機塗料に比べて劣るためひび割れしやすいです。無機物=ガラスなどをイメージすると分かるように、燃えにくい塗料です。
有機と無機のシリコン結合の良いところを組み合わせており、無機物を主成分としているので、雨や紫外線による劣化の影響が少ないのが特徴です。塗膜に静電気が起きにくく、大気中のチリ・ホコリなどのゴミを寄せ付けません。親水性も高く、表面に汚れが付着しても汚れを浮かせ、降雨で洗い流します。さらに、カビやコケの栄養分となる有機物の含有量が少ないため、カビやコケの発生を抑えることができます。
デメリットとしては、塗膜が硬くひび割れしやすいのでモルタル外壁には不向きです。
有機塗料に比べ価格が高いことも挙げられます。
【メリット】
・耐用年数が長い
・汚れにくい
・紫外線による劣化に強い
・燃えにくい
【デメリット】
・価格が高い
・塗膜が硬くひび割れしやすい
ポリウレア塗料
人気度 :★★★★★
耐用年数:30年〜
価格帯 :5,500円〜/㎡
一軒分の塗装代(平均180㎡):990,000円〜
ポリウレア塗料は、橋梁やトンネルのコンクリート剥落防止材、防弾チョッキにも使われている強靭な樹脂化合物で「柔らかいステンレス」という異名を持ちます。
超高耐候性、防水性、耐薬品性、耐摩耗性、耐熱性、伸張性が非常に高く、ガラスに塗っても分からないほどの透明性があります。
強靭な皮膜で建物全体をラッピングするように紫外線から建物全体を保護します。SUV1600時間(30年相当)経過しても、良好な状態を保てるという調査結果が出ています。
価格が高価ですが、期待耐用年数30年ということは、およそ2回分の塗装工事(耐用年数15年×2回で30年)を1回で済ますことができ、長期的に今のお家に住まわれる方にはお得な選択と言えます。
【メリット】
・耐用年数が長い
・汚れがつきにくい
・紫外線による劣化に強い
・熱に強い
・耐薬品性で酸性雨にも強い
・クラックが起こりにくい
・衝撃・爆発に強い
・錆に強い
【デメリット】
・艶がある
・価格が高い
いかがでしたでしょうか。
様々な塗料がありどれを選択したらいいのか迷いますよね。塗料の寿命(耐用年数)と、価格、機能性を比較してぴったりの塗料を見つけてくださいね。
お問い合わせいただければ、プロの職人からご希望に沿った塗料をアドバイスさせていただきます。
株式会社美巧では外壁・屋根塗装を行っております
地元倉敷市を拠点に中四国へ。
ご自宅の外壁・屋根に気になるところはありませんか?
・触ると白い粉がつく
・ひび割れ、カケがある
・コケやカビが生えている など‥
これらの症状が進行すると、雨漏りや建物自体の腐食につながります。
塗装は、外壁や屋根などの建物本体を保護する役割があります。
BIKOUでは無料外壁診断を実施しています。
お見積もりは無料ですので、おうちの安心のために一度ご相談ください!